かのん編最終回。
この話を一言で言ってみると、原作を越えたといっても過言ではない、かな。
原作では深く語られる事がなかったCitronの話など(そもそもCitronはおまけの四コマで登場したのだけれど)、かなりかのんのスキマの描写に肉付けがされていて、しかもそれが原作での良さを損なう事がないように組み立てられていて本当によかったと思う。
スキマが出た後、楽屋に戻るかのんがCitronのメンバーだった2人からの花に気付いたエピソードは、本当にグッときたよ。
それに、若木先生作詞の『らぶこーる』がかなりいい場面で使われていて感動したし、やはり歌が付くというのは大きなアドバンテージだと思う。しかも、それがしっかりと生かされていた。だから、原作を越えたというのはある意味当然かもしれない。その“当然”を成し遂げた脚本、曲、その他が本当に素晴らしいのだと思う。
あと、桂馬の最後の一言「自ら輝くスターになったんだ」のところが、原作でも好きだったんだけど、ますますこの場面が好きになったな。
それに、かのん役の東山奈央さんが、(単に僕が聞きなれただけかもしれないが)だんだんとうまくなっていった気がして、それがかのんちゃんの成長を見ているような気がして一つのアクセントにもなったのかな。
何にせよ、本当にいい話だった。原作を越えた。原作を知っている人でも十分に楽しめたと思う。
次回は「Coupling with with with with」。若木先生脚本。本当にがっつりと関わっているな…どんな話になるんだろうか?